ランボルギーニ博物館(Museo Lamborghini)訪問記(その3 トラブル編)
ご無沙汰しております.
年度の変わり目で忙しく,やっとぼちぼち更新できるかな,というところです.
それでは,ランボ博物館訪問記のラストです.
もうほとんどランボ関係ありませんが.
トラブル
ボローニャに帰って,予約していたホテルを目指します.
……あれ,ホテル,なくね?(^_^;)
いくら探してもないし,そのへんの人に聞いてみても,知らない,教えてくれない,英語しゃべれない,でオワタって感じです.
そこで仕方なく,プランBといきます.
その名も,空港泊.
どうせ,次の日の昼には飛行機で移動する予定だったので,もう観光はできないけど,安全に夜を過ごすことを優先します.
我ながら完璧なプランBに(嘘),悠々とバスのチケットを購入します.
……え,クレカ,使えないんですか?????
このときの所持金,50セント,空港までのバスのチケット,6ユーロです.
終バスまで4時間,5ユーロ50セントを無から生み出す方法,教えてくださいな.
……でもまあ,空港までは10 kmくらいありますが,歩けるレベルなので,地図を探します.
ちょうど警察官がいたので,空港までの地図か,スマホを充電できるとことWifiが使えるところを聞きます.
するの,なんかファストフードの店の隅っこにある明らかに盗電なコンセントを紹介してくれました(それでいいのかイタリア警察).
しかし,生憎,使用中.
神降臨
とりあえずコンセントが空くまで待とうとしていると,警察官に連れられてきたぼくを不思議に思った近くにいたお兄さんが,どうしたのと話しかけてきました.
事情を説明すると,ぼくの代わりにスマホで空港までの地図を調べてくれるとのこと.
神かな?と思いつつ見てると,回線が遅すぎて,まっっったく地図が表示されない.
そこでしびれを切らしたお兄さんが,これで空港までのバスに乗りなよ,と5ユーロをくれた.
確信しました,彼は神,いやキリストの生まれ変わりです.
しかしお気づきだろうか.
(もらった5ユーロ)+(所持金50セント)<(運賃6ユーロ)
でも,そんなことは図々しすぎて,また神に対して畏れ多すぎて,言い出せません.
ここで伏線を回収しましょうか.
募金の1ユーロ,命取り.
あと50セントです.
がっくりして,ベンチに座ってふと下を見る.
金網の隙間に,コインが見える.
ぼく,急いで掻き出す.
しかし,滑って取れない.
しかし有能ぼく,おもむろにガムを噛む.
そのガムを使用済みのバスのチケットに貼り付け,さらにコインに押し付ける.
コイン,くっつく!
引っ張り出す!
よっしゃああああ!!!
……
……
25セント硬貨でした.
バスのチケットにはもう25セント足りませんね.
25セントくらいなら,土下座してガチでお願いすれば誰かくれるんじゃね?
とは思いつつ,プライドが邪魔してできないクソなぼく.
だから同じようにその辺に落ちてないかなーと思いつつ,下も見ながら駅を徘徊します.
ないんだな,それが.
神降臨その2
そうこうしていると,黒人の少年(20手前くらいかな)に話しかけられる.
家族とここで待ち合わせてるんだけど,ここがどこだか妹に電話で説明してくれ,だそうで.
英語の発音がよく分からなかったので,雰囲気ですが.
???と思いつつ,無害そう&体格では勝ってる(非常に器の小さい発言ですが,いざと言うときには,ね)&対価として25セントくらいくれるんじゃね,という理由から,付き合うことに.
電話越しの妹の英語の発音も全く不明なので,適当に一方的にしゃべって,どうよ?みたいな黒人の少年を見ます.
なんか知らんけどまあ満足してくれたみたいなんで,ここで本題(ぼくにとって)です.
「申し訳ないんだけど,空港まで行くバスに乗るのにあと25セント足りないから,くれない?」
すると,「お金ほしいの?いいよ!好きなだけ持ってって!」みたいなことを言いながら10ユーロ札(1500円くらい)と20ユーロ札(3000円くらい)を出してくるではありませんか.
???と思いつつ,テンパるぼく.
「いや,たった25セントで十分なんだ,そりゃトゥーマッチよ.」
と言うのだが,「いや,これしか持ってない.ユーロはよく分かんないから,好きなのあげるよ.」とのこと.
テンパりつつ,じゃあ,ということで10ユーロ札をもらいました.
そうして,バイバイしました.
これで,50セント(当初の所持金)+5ユーロ(神その1)+25セント(拾い物)+10ユーロ(神その2)=15.75ユーロとなりました.
ボローニャ空港へ
2人の神おかげで(一神教の人,ごめんなさい.神は複数います),無事,空港までのバスのチケットを買えました.
終バスには乗れそうです.
しかしお気づきだろうか.
さっき黒人の少年に10ユーロもらった時に,その時点での所持金5.75ユーロを,お釣り(?)として彼に返すのが普通ですよね.
だって,本来いらない金だし,そもそも10ユーロもらうとか多すぎるから.
でも,ぼくは,テンパっていたので(言い訳),お釣りなどあげませんでした.
2人の神と比べたら,なんとクズなんでしょうか.
自分の小ささが嫌になりますハイ.
でも,これをきっかけに,困ってる外国人には手を差し伸べよう,という意識は強く持っています.
空港泊
無事,空港に着きました.
空港には,ランボルギーニが飾ってありました.
ディアブロはセクシーかついかつくて,めちゃ好きな車です.
他にこんな車ないです.
空港を歩き回っていい感じのリクライニングなベンチを確保して,リュックを抱いて寝ました.
かなり快適で,ぐっすりでした.
ここからスペインのマドリッドに飛ぶのですが,それはまた別のお話.
ランボルギーニ博物館訪問記,以上です.
では.
このシリーズの他の記事